【実況:ニートの就職活動③】ニート、履歴書と職務経歴書を送る。しかも速達で。
以前、会社の見学に行ってから、「ぁ―働きたくない。」と思いながら1週間を過ごしたあおいです。
しかし、ここで「まいっか。就職はまた今度♪」なんて言ってたら、1年半のニート歴が2年になりそうです。
その間も減っていくお金と、体調不良と、社会から取り残された不安感を感じ続けなければならない…。
とりあえず、就活をしていこうと思いました。
会社に電話、面接をお願いする
非常にドキドキしながら電話を握る。私はパニック障害もあるので、精神的ストレスには非常に、非常に非常に弱い。
もちろん、目の前には台本を書いておいてある。
お忙しいところすみません。先日〇〇を見学させていただいた〇〇です。〇〇さんいらっしゃいますか?
〇〇です。先日はありがとうございました。…面接をお願いしたいのですが。
スケジュール帳も完備。
いざ電話をかける。
…おなかがいたい。
繋がった。
相手「ハローワークです」
…間違えた。
気を取りなおして会社にかける。
…なんと、お話し中である。
「面接のお願い電話は明日にしよう。」
ポンコツの私は、あっさり引き下がることにした。
なんせおなかが痛いから。
ーー次の日、昨日から気が重かったので、今日こそは電話を成功させようと思う。
再び、昨日と同じ準備をして、電話をかける。
今度は、受付嬢が出てくれた。担当者は不在とのことで、折り返してもらうことにする。
5分後、担当者から電話がかかってきた。
「もしもしっ!」
勢いよく出たが、もしもし、は正しかったのか?!何か違う気がする。
なおも話を続けると、履歴書・職務経歴書を郵送してくれ、とのこと。
さらに、もう一つ必要書類を郵送するよう言われた。
なんと……ハローワークの求人票に郵送が必要と書いてあったのは「履歴書・職務経歴書」だけだったのに……。
私は、実家に帰省していたのだ。履歴書と職務経歴書を持って…。
しかし、もう一つの必要書類は、一人暮らしの家に帰らないとない。
私は焦った。
「あ、あのっ……書類は、5日後以降に郵送することになりますが、大丈夫でしょうか?
今実家に帰っておりまして……履歴書と職務経歴書は持って帰ってきたのですが……
(やたらと言葉に詰まって、沈黙の多い私)
〇〇の書類が自分の家に帰らないと無いもので……。」
のんびり実家に帰っていることまで暴露してしまった。
担当者「あーそうなんですか。では、履歴書と職務経歴書だけでいいですよ。届いたら、また電話させてもらいます。その時に、面接の日取りを決めましょう。」
なんだか、間抜けな感じは否めないが、とりあえず無事に電話は終わった。
履歴書を送る(速達)
さて、ほぼ、完成させていた履歴書。
職務経歴書の自己PR分だけが書いていない状態であったので、急いで自己PRを考える。
私には、自己PR能力がない。
むしろ、「こんなにダメなんですけど、なんとか許してください」と言いたいぐらいだ。
「こんなダメなところありますけど、それ覚悟で雇ってもらえませんか?なるべくは頑張りますんで。」って言いたい。
しかし、そんなことをしていては、一生就職できない。
年金をもらっている親の貯金で暮らしていく、パラサイトチルドレンになってしまう。
仕方なく、PRを考えた。
「こんな長所があります。」「御社ですぐに役に立てると思い…」などの強め菜言葉は書くことができず、「〇〇を学びました。〇〇という経験をしました。」など、控えめなPR文となった。
私らしい。
しかし、自慢じゃないが、私は経歴だけは優等生である。
大学を卒業し、その業界では名の知れた会社に就職し、次の職場では主任を務め…、責任者をし……
そのどれもが、詳しくのぞいてみると非常にポンコツな仕事しかしていないのだが、書いてみるととても優等生になる。
主任であったのは隠そうかと思ったが、ついつい書いてしまった。良く思ってもらいたい気持ちと、こうじゃないのにな~の不安の入り混じった微妙な気持ちである。
夜中、とりあえず、書類は完成した。
次の日、書類を郵便局まで持っていくのが非常に面倒になった。
体がだるい。ご飯を食べると迷走神経反射が起こりそうな感じで居心地が悪い。
母「あんた、書類早く出してこないと」
私「うーん、うん。うん。」(ぼーっと口を開けてソファで寝ている)
父「…お父さん、買い物に行くから出してこようか?切手は貼ってあるの?」
私「え、本当?お願い♪切って貼ってないから、重さ計ってもらって切って貼ってもらわないといけないよ。」
母「あら、じゃあ私の方が郵便局の近くまで行く用事があるから、私が出してくるわよ。」
私「そう?お願い。切手貼ってもらってね。」←他人任せ
母「着払いにしたらどうなるのかしらね」
私「落ちるね、あはは。」
そんな会話をし、父と母の優しさに、その日も家で寝て過ごすことを決めた私。
夕方、母が帰ってきた。
私「出した?」
母「…うん、私、やりすぎちゃったかな~と思ったんだけど、速達で出したのよ…」
ええーーー!なぜ速達?!
速達で履歴書を出す人がいるだろうか。
嫌な予感がした。
ネットで調べてみると……
速達で履歴書を出すのは、
・合理的な考えが出来ていないと考えられる
・精神的に焦っているようにとらえられる
・金額のことを考えておらず、計画性がないととらえられる
などなど、プラスに働くことはない、という記事のみが、たくさん出てきた。
締め切りが近い、など合理的な理由がない限りはマイナスらしい。
もちろん、締め切りギリギリで出すことがまずよくないと書いてある。
ショックだった。
母よ、なぜ速達に…
私「なんで速達にしたのー?!普通郵便だよ、普通~~!!」
出してきてもらっておいて、文句はしっかり言う。
ただ、母もなんだか申し訳なさそうで、「もう郵便局の人出しちゃったかな?取り返してこようか?」などと言い始めたので、「いいよいいよ。」と言い、もうそのことについては何も言わないことにした。
私のために出してくれたのに、かわいそうなことをした気もする。
(母は、すぐに録画のサスペンスを見始めて、あまり気にしていない様子ではあったが。)
そんなわけで、私は、地元から、会社に意味のない速達で履歴書を送った。
会社から電話、面接日が決まる
実家と会社は、遠くないため郵便は、「速達でも普通郵便でも、明日つきます」と郵便局員に言われたそうだ。ますます、母がなぜ速達にしたのか疑問に思うところであるが、とりあえず、翌日には到着したようで、電話がかかってきた。
面接は来週に決定した。
一番生理の重い日の予定だ。
とことんついてない。
続き。
面接と、結果。